2012年5月31日木曜日

=== 平成24年春 問10 ===


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問10

マルチコアプロセッサの特徴として適切なものはどれか。

ア コアの個数をn倍にすると,プロセッサ全体の処理性能はnの2乗倍になる。
イ 消費電力を抑えながら,プロセッサ全体の処理性能を高められる。
ウ 複数のコアが同時に動作しても,共有資源の競合は発生しない。
エ プロセッサのクロック周波数をシングルコアより高められる。



解説

マルチコアCPUを搭載したコンピュータでは次のようなメリットがある。

・複数のソフトを起動しても、処理速度が落ちにくい
・マルチコア対応ソフトの処理速度が上がる
・消費電力量、発熱量を抑えられる

ア コアの数をn倍にすると複数のコアを協力させるために必要な処理があるため、n倍にはならない。まして、nの2乗倍にはならない
イ 正解
ウ 共有資源の競合は発生しやすくなる
エ 1つ1つのコアのクロック周波数は変わらない。





=== 平成24年春 問9 ===


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問9

Web環境での動的処理を実現するプログラムであって,Webサーバ上だけで動作するものはどれか。

ア JavaScript       イ Javaアプレット
ウ Javaサーブレット    エ VBScript



解説

Javaサーブレットは、Webサーバ上で動作するJavaのプログラム。
リクエストに対して、動的に、htmlを作成し、クライアントに返すという作業をする。

ア 一般的に、ブラウザ上で動作する
イ サーバからダウンロードされ、ブラウザ上で動作するJavaのプログラム
ウ 正解
エ IISというマイクロソフトのWebサーバでも動作するが、マイクロソフトのブラウザInternetExplorer上でも動作する。





2012年5月30日水曜日

=== 平成24年春 問8 ===


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問8

再帰呼出しの説明はどれか。

ア あらかじめ決められた順番ではなく,起きた事象に応じた処理を行うこと
イ 関数の中で自分自身を用いた処理を行うこと
ウ 処理が終了した関数をメモりから消去せず,必要になったとき再び用いること
エ 処理に失敗したときに,その処理を呼び出す直前の状態に戻すこと



解説

再帰呼び出しとは関数の中から自分自身を呼び出す処理。

ア イベントドリブンの説明
イ 正解
ウ リユーザブルの説明
エ ロールバックの説明





2012年5月29日火曜日

=== 平成24年春 問7 ===


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問7

多数のデータが単方向リスト構造で格納されている。このリスト構造には,先頭ポインタとは別に,末尾のデータを指し示す末尾ポインタがある。次の操作のうち,ポインタを参照する回数が最も多いものはどれか。

ア リストの先頭にデータを挿入する。
イ リストの先頭のデータを削除する。
ウ リストの末尾にデータを挿入する。
エ リストの末尾のデータを削除する。



解説

図のようなリストがあると思って考えてみる。


ア 新しくデータを作成し、「次のデータへのポインタ」に、先頭ポインタに格納されている100番地を入れる
  先頭ポインタには、自分のデータのアドレスを入れる。
  この場合先頭ポインタにアクセスするだけ。データをたどる回数は0回

イ 先頭ポインタの示すデータ(100番地)の「次のデータへのポインタ」(110番地)を先頭ポインタに入れる
  この場合、先頭ポインタから、1番目のデータまでたどるので1回 

ウ データを作成し、次のデータへのポインタはnullとする
  末尾ポインタが示す最後のデータにアクセスし「次のデータへのポインタ」を自分のアドレスにする
  末尾ポインタの150番地を自分のアドレスに変更する
  末尾ポインタから末尾のデータまでたどるので1回
エ 先頭ポインタから、データをたどり、次のデータへのポインタに、末尾ポインタの値が入っているデータまで順にたどる
  ここでは、200番地のデータの「次のデータへのポインタ」が、末尾ポインタに入っている150番地になっている
  その150番地をnullに変更する
  末尾ポインタの値は、変更したデータのアドレス200番地とする
  この場合は、3番目のデータまでたどったので、3回

結局、エの場合に、ポインタを参照して、データをたどる回数が最も多くなる。





2012年5月28日月曜日

=== 平成24年春 問6 ===


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問6

十分な大きさの配列Aと初期値が0の変数pに対して,関数f(x)とg()が次のとおり定義されている。配列Aと変数pは,関数f(x)とg()だけでアクセス可能である。これらの関数が操作するデータ構進はどれか。

function f(x) {
 p=p+1;
 A[p]=x;
 return None;
}

function g() {
 x=A[p];
 p=p-1;
 return x;
}

ア キュー     イ スタック
ウ ハッシュ    エ ヒープ



解説

f(x)では、配列にデータを入れる作業をしており、g()では、配列からデータを取り出す作業をしている。
f(x)を3回呼び出すとどんなことが起きるか、考えてみよう。
pは初期値0であるから、1回目の呼び出しではp=1となり、A[1]にデータが格納される。
2回目にはp=2となり、A[2]にデータが格納される。
3回目にはp=3となり、A[3]にデータが格納される。

では、この後、3回 g()を呼び出したとすると、どうなるだろう。
今、p=3となっているので、A[3]の値が取り出され、p=2となる。
次にA[2]の値が取り出され、p=1となる。
その次は、A[1]の値が取り出され、p=0となる。

このようにみてみると、取り出される値は、1番最後に入れたデータとなる。(Last In First Out)
ということなので、これはスタックとなる。





=== 平成24年春 問5 ===


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問5

図は70円切符の自動販売機に硬貨が投入されたときの状態遷移を表している。状態Q4から状態Eへ遷移する事象はどれか。ここで,状態Q0は硬貨が投入されていない状態であり,硬貨が1枚投入されるたびに状態は矢印の方向へ遷移するものとする。
なお,状態Eは投入された硬貨の合計が70円以上になった状態であり,自動販売機は切符を発行し,釣銭が必要な場合には釣銭を返す。また,自動販売機は10円硬貨,50円硬貨,100円硬貨だけを受け付けるようになっている。


ア 10円硬貨が投入された。
イ 10円硬貨又は50円硬貨が投入された。
ウ 10円硬貨又は100円硬貨が投入された。
エ 50円硬貨又は100円硬貨が投入された。



解説

たとえば、Q0の状態で、10円硬貨を入れると、隣のQ1に遷移する。また、50円硬貨を入れると、Q5に遷移し、100円硬貨を入れれば、Eの状態に遷移し、終了となる。
今Q4の状態にあるということは、10円が4回投入され40円になっている。この状態で10円硬貨を入れれば、Q5に遷移し、50円硬貨を入れれば、90円になるため、Eに遷移する。また、100円硬貨を投入した場合も、140円になるので、Eに遷移する。
このことから、Eに遷移するのは、50円硬貨か100円硬貨が投入された時となる。





2012年5月27日日曜日

=== 平成24年春 問4 ===


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問4

後置表記法(逆ポーランド表記法)では,例えば,式 Y=(A-B)×C を YAB-C×= と表現する。
次の式を後置表記法で表現したものはどれか。
  Y=(A+B)×(C-(D÷E))

ア YAB+C-DE÷×=    イ YAB+CDE÷-×=
ウ YAB+EDC÷-×=    エ YBA+CD-E÷×=



解説

演算子があったら、その前の2つをその演算子で計算するのが、後置表記法である。

アからエは次のようになる。

ア Y=((A+B)-C)×(D÷E)
イ Y=(A+B)×(C-(D÷E))
ウ Y=(A+B)×(E-(D÷C))
エ Y=(B+A)×((C-D)÷E)





=== 平成24年春 問3 ===


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問3

隣接行列Aで表されるグラフはどれか。ここで,隣接行列とは,n個の節点から成るグラフの節点ViとVjを結ぶ枝が存在するときは第i行第j列と第j行第i列の要素が1となり,存在しないときは0となるn行n列の行列である。




解説

1行目をみると、2列目、3列目が1、4列目が0となっている。
ということは、1と2、1と3は結ばれており、1と4は結ばれていないということ。
さらに、結ばれているのは、2と4、3と4であるので、答えはエとなる。





2012年5月26日土曜日

=== 平成24年春 問2 ===


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問2

非負の2進数b1b2…bnを3倍にしたものはどれか。




解説

3倍にするということは、2倍にしたものと、元の数を足したものである。
また、2進数を2倍にするということは、末尾に0をつけること。これを1ビット左にシフトするという。
(10進数を10倍する時も、左に1桁ずらす)
よって、末尾に0をつけたものと、元の数を足しているアが正解。

ア 正解
イ 左に2桁ずらしているため、2倍×2倍で4倍-1となる。-1でなく、-元の数なら3ばいになる。
ウ 左に3けたずらしたので、2×2×2で8倍になる。
エ 2倍+1となる





=== 平成24年春 問1 ===


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問1

次の10進小数のうち,8進数に変換したときに有限小数になるものはどれか。

ア 0.3    イ 0.4    ウ 0.5    エ 0.8



解説

有限小数とは、小数点以下の桁数が、有限個になる数。
8進数の小数点以下1桁目は、1/8(0.125)の位である。
それ以降、小数点以下2桁目は1/(8の2乗)(0.015625)の位となり、
小数点以下3桁目は1/(8の3乗)(0.001953125)の位となり、
・・・

そのため、ア~エの各数がもし、0.125で割り切れれば、その数は、有限小数となる。
計算してみると、0.5÷0.125=4となるので、10進数の0.5は、8進数の0.4となるため、ウは有限小数。





2012年5月25日金曜日

=== 平成23年秋 問80 ===


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問80

派遣契約に基づいて就労している派遣社員に対する派遣先企業の対応のうち,適切なものはどれか。ここで,就業条件などに特段の取決め はないものとする。

ア 営業情報システムのメンテナンスを担当させている派遣社員から,直接に有給休暇の申請があり,業務に差し障りがないと判断して, 承認した。

イ グループウェアのメンテナンスを行うために,自社社員と同様に作業を直接指示した。

ウ 生産管理システムへのデータ入力を指示したところ,入力ミスによって,欠陥製品ができたので,派遣元企業に対して製造物責任を追 及した。

エ 販売管理システムのデータ処理が定時に終了しなかったので,自社社員と同様の残業を行うよう指示した。




解説

派遣契約では、
雇用契約は、派遣元企業と派遣社員の間で行われる。
仕事の指示・命令は、派遣先企業から派遣社員に直接行われる。

そのため、労働時間や給料に関する交渉は派遣元企業と交渉し、仕事内容に関する相談は派遣先企業とすることになる。

ア これは、派遣元企業と交渉することになる。
イ 正解
ウ 仕事内容については、派遣先企業の責任
エ 商業条件などに取り決めがないので、これも、派遣元企業との交渉になる。





2012年5月24日木曜日

=== 平成23年秋 問79 ===


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問79

著作権法において,保護の対象とならないものはどれか。

ア インターネットで公開されたフリーソフトウェア
イ ソフトウェアの操作マニュアル
ウ データベース
エ プログラム言語や規約




解説

プログラム言語、規約、アルゴリズムは著作権法の保護対象にはならない。





2012年5月23日水曜日

=== 平成23年秋 問78 ===


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問78

財務諸表のうち,一定時点における企業の資産,負債及び純資産を表示し,企業の財政状態を明らかにするものはどれか。

ア 株主資本等変動計算書    イ キャッシュフロー計算書
ウ 損益計算書         エ 貸借対照表



解説

貸借対照表は、ある一時点における、企業の資産、負債、純資産を表示し、これにより、企業の財政状況を知ることができる。
また、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つをあわせて、財務三表という。

ア  貸借対照表の純資産の部の変動状況を示す
イ ある期間における、現金、現金同等物の流れを示したもの
ウ ある期間における、収益と費用を示したもの
エ 正解





2012年5月22日火曜日

=== 平成23年秋 問77 ===


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問77

売上高が100百万円のとき,変動費が60百万円,固定費が30百万円掛かる。変動費率,固定費は変わらないものとして,目標利益18百万円を達成するのに必要な売上高は何百万円か。

ア 108    イ 120    ウ 156    エ 180



解説

売上高をaとする。
変動費は売上高100に対して60であるので、0.6a。
費用は、変動費と固定費の合計なので、0.6a+30
利益18ということは、費用+18が売上高になればよいので、
0.6a+30+18=a
よって、a=120





2012年5月21日月曜日

=== 平成23年秋 問76 ===


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問76

事業年度初日の平成21年4月1日に,事務所用のエアコンを100万円で購入した。平成23年3月31日現在の帳簿価額は何円か。ここで,耐用年 数は6年,減価償却は定額法,定額法の償却率は0.167,残存価額は0円とする。

ア 332,000    イ 499,000    ウ 666,000    エ 833,000



解説

固定資産は購入をした年に、その額をすべて費用として計上するのではなく、耐用年数により、毎年、少しづつ費用として計上していく。
定額法の償却率は0.167となっているので、毎年100万円×0.167=167000円を毎年、減価償却費として計上していく。
帳簿価額とは、減価償却した額を引いた額。
21年4月1日に購入し、23年3月31日まで、ちょうど2年間で 167000×2=334000 を減価償却したことになる。
よって、1000000-334000=666000円 が 帳簿価額となる。





=== 平成23年秋 問75 ===


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問75

CIOの説明はどれか。

ア 情報管理,情報システムの統括を含む戦略立案と執行を任務として設置した役員
イ 投資意思決定,資金調達,経理,財務報告を任務として設置した役員
ウ 複数のプロジェクトを一元的にマネジメントすることを任務として設置した組織
エ 要求されたシステム変更を承認又は却下することを任務として設置した組織



解説

CIOとは、Chief Information Officer(最高情報責任者)の略で企業内の情報システムや情報管理を統括する担当役員のこと。

ア 正解
イ CFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)の説明
ウ PMO(Project Management Office:プロジェクト管理オフィス)の説明
エ CAB(Change Advisory Board:変更諮問委員会)の説明





2012年5月20日日曜日

=== 平成23年秋 問74 ===


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問74

MRP(Material Requirements Planning)システムを導入すると改善が期待できる場面はどれか。

ア 図面情報が電子ファイルと紙媒体の両方で管理されていて,設計変更履歴が正しく把握できない。
イ 製造に必要な資材及びその必要量に関する情報が複雑で,発注量の算出を誤りやすく,生産に支障を来している。
ウ 設計変更が多くて,生産効率が上がらない。
エ 多品種少量生産を行っているので,生産設備の導入費用が増加している。



解説

MRP(資材所要量計画)とは製品がどのくらい売れるかを予測し、必要な資材をいくつ、いつ発注すべきかを計画するシステム。
イが正解





=== 平成23年秋 問73 ===


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問73

算出式を基に生産計画を立案するとき,cは幾つか。ここで,4月1日の繰越在庫は,3月31日時点の実在庫400個である。

〔算出式〕
 生産計画=販売計画+在庫計画-繰越在庫


ア 4,450    イ 4,550    ウ 4,850    エ 4,900



解説

4月2日時点で250個の在庫が計画されているので、
4月3日の生産計画=4800+300-250=4850個となる。





2012年5月19日土曜日

=== 平成23年秋 問72 ===


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問72

ある工場では表に示す3製品を製造している。実現可能な最大利益は何円か。ここで,各製品の月間需要量には上限があり,組立て工程に使える工場の時間は月間200時間までとする。また,複数種類の製品を同時に並行して組み立てることはできないものとする。


ア 2,625,000    イ 3,000,000    ウ 3,150,000    エ 3,300,000



解説

1分あたりの利益を計算してみる。
X 1800÷ 6=300 円/分
Y 2500÷10=250 円/分
Z 3000÷15=200 円/分

1分あたりに出る利益が大きい順に組み立てていく。

Xが最も、1分あたりの利益が大きいため、まず、Xを最大限まで組み立てることにする。
上限が1000個であるので、1000個組み立てたとすると、所要時間が6000分=100時間、利益は1800×1000個=1800000円

次に1分あたりの利益の大きいYを最大限まで組み立てることにする。
残されている時間は、すでに、100時間使っているため、残り100時間(6000分)しか工場が使えない。
6000分で組み立てられるYの数は 6000分÷10分=600個。
Yの月間需要量上限は900個であるので、600個組み立ててもよい。
そこで、Yを600個組み立てるとすると、利益は2500×600個=1500000円 となる。

これ以上は、工場の時間が使えないため、Xを1000個、Yを600個 組み立てて終了。利益は1800000+1500000=3300000円となる





=== 平成23年秋 問71 ===


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問71

技術経営におけるプロダクトイノベーションの説明として,適切なものはどれか。

ア 新たな商品や他社との差別化ができる商品を開発すること
イ 技術開発の成果によって事業利益を獲得すること
ウ 技術を核とするビジネスを戦略的にマネジメントすること
エ 業務プロセスにおいて革新的な改革をすること



解説

イノベーションには、製品で差別化するプロダクトイノベーションと、
開発・製造・物流などで革新的なプロセスを実現する、プロセスイノベーションがある。
アがプロダクトイノベーションにあたり、エがプロセスイノベーションにあたる。





=== 平成23年秋 問70 ===


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問70

T社ではA,B,Cの3種類の商品を販売している。現在のところ,それぞれの商品には毎月10,000人,20,000人,80,000人の購入者がいる。来年から商品体系を変更して,P,Q,R,Sの4種類の新商品を販売する予定である。
そこで,現在の顧客が新商品を購入する割合と新規の顧客数を試算した。この試算について,適切な記述はどれか。

ア 商品Aの購入者のうち,1,000人が商品Qを購入すると予想している。
イ 商品Bの購入者は,商品P,Q,R,Sのどれかを購入すると予想している。
ウ 商品Pの購入見込者の5割は,商品Aの購入者であると予想している。
エ 商品Sの新規顧客人数は,商品Cの購入者のうち商品Sを購入する人数より少ないと予想している。



解説

ア 商品Aの購入者のうちQを購入すると予想されているのは0.3であるため、10000×0.3=3000人となるのでこの記述は間違い

イ Bの購入者のうち、PQRSを購入する人数がそれぞれ、どのくらいかは予想されているが、PQRSを複数購入するのか、1つしか購入しないのかの予測はないし、しかも、各商品を購入する割合を足してみても(0.1+0.6+0.1+0.1=0.9)1を超えていないので、少なくともどれか1つを購入することはありえない。

ウ 商品Pの購入見込者は15000+5000=20000人。
商品Aの入者のうち、Pを購入すると予想されているのは10000×0.5=5000人。
よって、商品Pの購入見込者の2.5割(5000÷20000=0.25)が商品Aの購入者となるので、間違い

エ 商品Sの新規顧客人数23000人は、商品Cの購入者のうち商品Sを購入する人数80000×0.3=2400人より少ないので正解。





2012年5月18日金曜日

=== 平成23年秋 問69 ===


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問69

マーケティングミックスの説明はどれか。

ア 顧客市場をある基準で細分化し,その中から最も競争優位に立てる市場を選定すること
イ 市場の成長率と自社の相対的市場シェアの組合せから,各事業の位置づけを明確にし,それぞれの事業の今後の施策を検討すること
ウ 製品戦略,価格戦略,チャネル戦略,プロモーション戦略などを適切に組み合わせて,自社製品を効果的に販売していくこと
エ 導入期,成長期,成熟期,衰退期のそれぞれにおいて,市場や競合商品などとの関係を意識した,適切な施策を採っていくこと



解説

マーケティングミックスとは、ある製品を販売するときに、複数のマーケティング戦略を組み合わせて同じ方向に、向けることにより、効果的に製品を販売すること。

ア 市場のセグメンテーションの説明
イ PPM(Puroduct Portfolio Management)の説明
ウ 正解
エ プロダクトライフサイクルの説明





=== 平成23年秋 問68 ===


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問68

企業経営で用いられるベンチマーキングを説明したものはどれか。

ア 企業全体の経営資源の配分を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図ることである。

イ 顧客視点から業務のプロセスを再設計し,情報技術を十分に活用して,企業の体質や構造を抜本的に変革することである。

ウ 最強の競合相手又は先進企業と比較して,製品,サービス,オペレーションなどを定性的・定量的に把握することである。

エ 利益をもたらすことのできる,他社より優越した自社独自のスキルや技術に経営資源を集中することである。




解説

ベンチマーキングとは、もともとは土地測量における水準基標のこと。
ベスト・プラクティス(最高の実践方法)を比較・分析することで、自社の仕事におけるプロセスを改革して全体を革新するための手段及び方法論を確立すること。

ア ERP(Enterprise Resource Planning)の説明
イ BPR(Business Process Reengineering)の説明
ウ 正解
エ コアコンピタンスの説明





2012年5月17日木曜日

=== 平成23年秋 問67 ===


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問67

"システム管理基準"によれば,情報システム全体の最適化目標を設定する際の着眼点はどれか。

ア 教育及び訓練に必要な資源を明確にしていること
イ 経営戦略への貢献を明確にしていること
ウ システム保守手順に基づきプログラムの変更を行っていること
エ 人的資源の外部からの調達方針を明確にしていること



解説

経済産業省によって策定された、システム管理基準は、経営戦略に沿って効果的な情報システム戦略を立案し、その戦略に基づき、効果的な情報システム投資のための、コントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。

その中に、情報システム全体の最適化目標として、次の6つが書かれている。
(1)ITガバナンスの方針を明確にすること。
(2)情報化投資及び情報化構想の決定における原則を定めること。
(3)情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること。
(4)組織体全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること。
(5)システム化によって生ずる組織及び業務の変更の方針を明確にすること。
(6)情報セキュリティ基本方針を明確にすること。

イが(3)にあたるので、イが正解





=== 平成23年秋 問66 ===


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問66

システム化計画を立案するときに考慮すべき事項はどれか。

ア 運用を考えて,自社の社員が開発する前提で検討を進める。
イ 開発,保守,運用に関する費用と投資効果を明確にする。
ウ 失敗を避けるため,同業他社を調査し,同じシステムにする。
エ テスト計画,運用マニュアル及び障害対策を具体的に示す。



解説

システム化計画立案とは、共通フレーム2007によると、企画プロセスの中の3つのアクティビティの1つである。
企画プロセスの中の3つのアクティビティとは、以下のものである。
■プロセス開始の準備
■システム化構想の立案
■システム化計画の立案

さらに、システム化計画の立案の中には18のタスクがあり、その一つが、「費用とシステム投資効果の予測」となっており、これが問題のイにあたる。





=== 平成23年秋 問65 ===


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問65

要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。

ア 新しい業務の手順やルール,制約条件を明確にし,利害関係者間で合意する。
イ 新システムによる業務運用の投資効果及び業務効果の実績を評価する。
ウ 法規制,経済状況などの事業環境を分析し,事業目標や業務目標を作成する。
エ 要求事項を満たしているか,ソフトウェア及びデータベースのテストを実施する。



解説

共通フレーム2007によると、要件定義プロセスには次の3つのアクティビティがある。
■プロセス開始の準備
■利害関係者要件の定義
■利害関係者要件の確認

さらに、利害関係者要件の定義とは
・利害関係者のニーズの識別と制約事項の定義
・業務要件の定義
・組織及び業務環境要件の具体化
・機能要件の定義
・非機能要件の定義
・スケジュールに関する要件の定義
・実現可能性とリスクの検討

アが上記「利害関係者のニーズの識別と制約事項の定義」にあたるので正解





2012年5月15日火曜日

=== 平成23年秋 問64 ===


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問64

利用者が,インターネットを経由してサービスプロバイダ側のシステムに接続し,サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用するものはどれか。

ア ERP    イ SaaS    ウ SCM    エ XBRL



解説

SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアの機能のうち、必要なものだけをサービスとして、利用できるようにしたもの。

ア ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法。および、これを実現するためのITシステムのこと。

イ 正解

ウ SCM(Supply Chain Management)資源の調達から、商品を生産し、流通を経由して顧客に届けるまでをサプライチェーンという。この、モノの流れを正確に管理することによってチェーン全体の経営効率を最適化しようとする手法。

エ XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は、財務諸表などを記述するためのXMLベースの言語





=== 平成23年秋 問63 ===


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問63

業務プロセスのモデリング表記法として用いられ,複数のモデル図法を体系化したものはどれか。

ア DFD    イ E-R図    ウ UML    エ 状態遷移図



解説

UMLはオブジェクト指向のソフトウェア開発におけるプログラム設計図の表記法。
UMLでは構造を表すダイアグラム、ふるまいを表すダイアグラムなど、全部で9種類のダイアグラムを提供している。

ア システム間のデータの流れを示す図
イ データを「実体」「関連」「属性」の3つの構成要素で表した図
ウ 正解
エ どの状態のときにどの入力があると、どの状態に遷移するかを示すのに適した図





=== 平成23年秋 問62 ===


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問62

エンタープライズアーキテクチャを構成する四つの体系のうち,データ体系を策定する場合の成果物はどれか。

ア 業務流れ図        イ 実体関連ダイアグラム
ウ 情報システム関連図    エ ソフトウェア構成図



解説

エンタープライズアーキテクチャとは、巨大な組織(enterprise)のアーキテクチャーを体系的に記述し、現状と未来の像を可視化することで、最適化を進めていく活動。

エンタープライズアーキテクチャは4つの体系から構成されている。

■政策・業務体系
政策・業務内容等について、実現すべき姿を示したもの。
業務説明書、機能構成図、機能情報関連図、業務流れ図などを用いる。

■データ体系
各業務において利用されるデータ間の関連性を示したもの。
情報体系クラス図、実体関連図、データ定義表などを用いる

■処理体系
業務処理に最適な情報システムの形態を示したもの。
情報システム関連図、情報システム機能構成図などを用いる

■技術体系
実際にシステムを構築する際に利用する技術的校正用を体系的に示したもの。
ネットワーク構成図、ソフトウェア構成図、ハードウェア構成図などを用いる。

ア 政策・業務体系で用いる
イ 正解
ウ 処理体系で用いる
エ 技術体系で用いる





=== 平成23年秋 問61 ===


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問61

BCPの説明はどれか。

ア 企業の戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の視点から戦略を検討したもの
イ 企業の目標を達成するために業務内容や業務の流れを可視化し,一定のサイクルをもって継続的に業務プロセスを改善するもの
ウ 業務効率の向上,業務コストの削減を目的に,業務プロセスを対象としてアウトソースを実施するもの
エ 事業中断の原因とリスクを想定し,未然に回避又は被害を受けても速やかに回復できるように方針や行動手順を規定したもの



解説

BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)とは、災害や事故などの緊急事態に備え、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続、ないしは目標復旧時間以内に再開できるようにするために、事前に策定される行動計画のこと。

ア バランススコアカードの説明
イ BPMS(Business Process Management System)の説明
ウ BPO(Business Process Outsourcing)の説明
エ 正解





2012年5月14日月曜日

=== 平成23年秋 問60 ===


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問60

IT統制を予防統制と発見統制に分類した場合,発見統制に該当するものはどれか。

ア データ入力画面を,操作ミスを起こしにくいように設計する。
イ データ入力結果の出力リストと入力伝票とを照合する。
ウ データ入力担当者を限定し,アクセス権限を付与する。
エ データ入力マニュアルを作成し,入力担当者に教育する。



解説

IT統制とはITを利用した、あるいはITに関する内部統制(不正・誤りが起きないように統制する)のこと。
予防統制とは、不正・誤りなどが起きないように前もって行う施策。
発見統制とは、不正・誤りを速やかに発見する施策で、ログなどを中心とした仕組み。

ア 予防統制
イ 正解。発見統制
ウ 予防統制
エ 予防統制





=== 平成23年秋 問59 ===


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問59

プログラミングの信頼性の監査において,指摘事項に該当するものはどれか。

ア プログラマは,プログラム設計書に基づいてプログラミングを行っている。
イ プログラマは,プログラムの全てのロジックパスの中から,サンプリングで単体テスト項目を設定している。
ウ プログラミングチームのリーダは,単体テストの実施結果を記録し保管している。
エ プログラムを作成したプログラマ以外の第三者が,単体テストを行っている。



解説

指摘事項とは、やってはいけないと指摘される事項。
テスト項目は、すべてのロジックパスをテストできるようにしなければいけないので、イのような、テスト項目の設定の仕方は指摘を受ける。





=== 平成23年秋 問58 ===


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問58

システム設計の段階において,ユーザ要件が充足されないリスクを低減するコントロールを監査するときのチェックポイントはどれか。

ア システム設計書に基づき,プログラム仕様書を作成していること
イ システムテスト要件に基づいてテスト計画を作成し,システム運用部門の責任者の承認を得ていること
ウ プログラミングは定められた標準に従っていること
エ 利用部門が参画して,システム設計書のレビューを行っていること



解説

ア システム設計書自体が要件が充足されていないかどうかをチェックしなければいけないので、これは誤り。
イ これは、テストに関する項目であり、システム設計が要件を満たしているかとは関係がない。
ウ これは、プログラミングに関する項目であり、システム設計が要件を満たしているかとは関係がない。
エ 正解





=== 平成23年秋 問57 ===


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問57

次の条件でITサービスを提供している。
SLAを満たすためには,サービス時間帯中の停止時間は1か月に最大で何時間以内であればよいか。
ここで,1か月の営業日は30日とする。

〔SLAの条件〕
・サービス時間帯は営業日の午前8時から午後10時まで。
・可用性99.5%以上とすること。

ア 1    イ 2    ウ 3    エ 4



解説

サービス時間は午前8時から午後10時までなので1日当たり14時間
1か月あたり 14×30=420時間
99.5%以上の稼働率なので 420×0.995=417.9時間以上稼働していないといけない。
停止しても大丈夫な時間は 420-417.9=2.1時間未満
よって答えはイ





2012年5月13日日曜日

=== 平成23年秋 問56 ===


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問56

サービスデスク組織の構造の特徴のうち,ローカルサービスデスクの特徴はどれか。

ア サービスデスクを1拠点又は少数の場所に集中することによって,サービス要員を効率的に配置したり,大量のコールに対応したりすることができる。

イ サービスデスクを利用者の近くに配置することによって,言語や文化の異なる利用者への対応,専用要員によるVIP対応などができる。

ウ サービス要員は複数の地域や部門に分散しているが,通信技術を利用することによって,単一のサービスデスクであるかのようなサービスが提供できる。

エ 分散拠点のサービス要員を含めた全員を中央で統括して管理することによって,統制の取れたサービスが提供できる。



解説

サービスデスクの形態には次のようなものがある。
■ローカルサービスデスク
サービスデスクを利用者と同じ場所か近い場所に置く。

■中央サービスデスク
サービスデスクを1か所で運営する。

■バーチャルサービスデスク
インターネット、サポートツールにより実際には分散しているサービスデスクをあたかも、単一の中央サービスデスクがあるかのように見せる方法。

■フォロー・ザ・サン
情報を共有することにより、解決できなかった場合に、世界に分散したサービスデスクに引き継ぐ方法。
太陽の動きにあわせて、常に安定したサービスを提供しようというもの。


ア 中央サービスデスクの説明
イ 正解
ウ バーチャルサービスデスクの説明
エ フォロー・ザ・サンの説明





2012年5月12日土曜日

=== 平成23年秋 問55 ===


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問55

アプリケーションの保守に関する記述として,適切なものはどれか。

ア テスト終了後は速やかに本稼働中のライブラリにプログラムを登録し,保守承認者に報告する。
イ 変更内容が簡単であると判断できるときは,本稼働用のライブラリを直接更新する。
ウ 保守作業が完了しないまま放置されるのを防ぐためにも,保守の完了を記録する。
エ 保守作業は,保守作業担当者によるテストが終了した時点で完了とする。



解説

ア 保守承認者が確認してから登録をする
イ いくら簡単に見えても本稼働用ライブラリを直接更新するのは危険。変更しテストしてから本稼働用ライブラリに移すべき。
ウ 正解
エ 本稼働用ライブラリに登録してから完了





=== 平成23年秋 問54 ===


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問54

生産物の品質を時系列に表し,生産工程が管理限界内で安定した状態にあるかどうかを判断するための図はどれか。

ア 管理図      イ 散布図
ウ 特性要因図    エ パレート図



解説

管理図とは、時系列で品質を表現し、下図のように限界を超えていないかをチェックするための図である


ア 正解
イ 2つの属性値(たとえば、売上数と気温など)を縦軸と横軸にとり、その属性の相関関係を見るための図
ウ 業務上問題となっている特性と、それに関係すると思われる原因を魚の骨のような図に示したもので、フィッシュボーンチャートともいわれる
エ 項目別に集計したデータを大きい順に並べた棒グラフと、その累積値を折れ線グラフであらわしたもの。





=== 平成23年秋 問53 ===


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問53

テストの進捗管理に使用する指標として,最も適切なものはどれか。

ア テスト項目の消化件数    イ テストデータの作成量
ウ プログラムの起動回数    エ プログラムの修正量



解説

ア 正解
イ テストデータの作成量と実際にテストを行ったかは関係がない。
ウ 1回の起動で、どれだけテストを行なえるかは関係がない。
エ バグの量によって修正量は変わるので、テストの進捗とは関係がない





2012年5月11日金曜日

=== 平成23年秋 問52 ===


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問52

表の機能と特性をもったプログラムのファンクションポイント値は幾らか。ここで,複雑さの補正係数は0.75とする。


ア 18    イ 24    ウ 30    エ 32



解説

ファンクションポイント法とは、ソフトウェアの規模を測定する手法であり、開発工数の見積もりに使われる。
ソフトウェアの機能(ユーザファンクションタイプにあたる)ごとに、その個数と難易度でファンクションポイントを算出し、規模を測定する。

この場合、ユーザファンクションタイプごとに、個数と重みづけ係数をかけたものを合計し、補正補数をかければよい。
(1×4)+(2×5)+(1×10)+(0×7)+(0×4)=24
24×0.75=18
答えは18となる





=== 平成23年秋 問51 ===


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問51

次のアローダイアグラムで表されるプロジェクトがある。結合点5の最早結合点時刻は第何日か。


ア 4    イ 5    ウ 6    エ 7



解説

5の最早結合点時刻とは、5までのすべての仕事が最も早く終わる時刻のことである。

5までのすべての仕事の経路とそれにかかる時間は次のとおりとなる。
A-D  7日
A-E  5日
A-C-F 6日
B-F  4日

この中で最も時間がかかるのがA-Dであるが、それが終わらなければすべての仕事は終わらないため、どんなに早くても7日かかることになる。
そこで、5の最早結合点時刻は7となる。





2012年5月10日木曜日

=== 平成23年秋 問50 ===


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問50

要求分析から実装までの開発プロセスを繰り返しながら,システムを構築していくソフトウェア開発手法はどれか。

ア ウォータフォールモデル    イ スパイラルモデル
ウ プロトタイピングモデル    エ リレーショナルモデル



解説

スパイラルモデルは、システムの一部について、設計、実装を行い、これを検討しながら、さらにまた、次の設計、実装を繰り返す。

ア 要求分析をすべて行い、設計をすべて行い、実装をすべて行い・・というように、各作業工程を完了しては、次の工程に移る。
イ 正解
ウ 開発の早い段階で、試作品(プロトタイプ)を作成し妥当性などを検証しながら開発する手法。
エ データベースのモデル。データの集合をテーブルと呼ばれる表であらわす。





=== 平成23年秋 問49 ===


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問49

Webサービスを利用するときのSOAPの役割として,適切なものはどれか。

ア Webサービスのインタフェースを記述して,プログラムからサービスを利用できるようにする。
イ Webサービスの情報を登録しておき,利用者がそのサービスを検索できるようにする。
ウ Webサ-ビスの送受信プログラム間で, XML形式のメッセージを受け渡す。
エ Webサービスプログラム間の配信保証や重複防止など,データ転送の信頼性を確保する。



解説

SOAP(Simple Object Access Protocol)はWeb上のソフトウェア同士でサービスを受けたり、提供したりするために、XML形式のSOAPメッセージを送信し、答えをXML形式のSOAPメッセージとして受け取るためのプロトコル。

ア WebサービスのインターフェースをXML形式で記述するために開発された言語がWSDLであり、その説明?
イ UDDI(Universal Description, Discovery and Integration)の説明
ウ 正解
エ WS-RM(Web Services Reliable Messaging)の説明





=== 平成23年秋 問48 ===


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問48

ソフトウェアのテストの種類のうち,ソフトウェア保守のために行った変更によって,影響を受けないはずの箇所に影響を及ぼしていないかどうかを確認する目的で行うものはどれか。

ア 運用テスト      イ 結合テスト
ウ システムテスト    エ リグレッションテスト



解説

リグレッションテストとはプログラムを変更した際、バグは修正された代わりに、予想外の場所に新しいバグができていないかを検証するテスト。

ア 開発の最後に、実際の運用状態でユーザ側が行うテスト
イ 単体テストが終わったモジュールを結合して行うテスト
ウ 単体テスト、結合テストが終わった段階でシステム全体を対象とする開発側が行う最後のテスト
エ 正解





2012年5月9日水曜日

=== 平成23年秋 問47 ===


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問47

モジュールの内部構造を考慮することなく,仕様書どおりに機能するかどうかをテストする手法はどれか。

ア トップダウンテスト    イ ブラックボックステスト
ウ ボトムアップテスト    エ ホワイトボックステスト



解説

モジュールの内部構造をブラックボックスと考えて、とにかく仕様書どおりに機能するかをテストするのがブラックボックステストである。

ア モジュールを結合して行うテストで、上位モジュールからテストしていくものをトップダウンテストという。
イ 正解
ウ モジュールを結合して行うテストで、下位モジュールからテストしていくものをボトムアップテストという。
エ ブラックボックステストの逆で、内部仕様に基づき、仕様書通り作成されていることをテストするのが、ホワイトボックステスト。





=== 平成23年秋 問46 ===


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問46

オブジェクト指向の基本概念の組合せとして,適切なものはどれか。

ア 仮想化,構造化,投影,クラス
イ 具体化,構造化,連続,クラス
ウ 正規化,カプセル化,分割,クラス
エ 抽象化,カプセル化,継承,クラス



解説

エが正解であるが、それぞれの概念の意味は次のようになる。また、多態性はここにはないが、オブジェクト指向の重要な概念である。

■抽象化
複数のオブジェクトに共通するものを1つにまとめ、上位のクラスをつくること。
たとえば、トラック、バス、乗用車などのクラスから、共通する機能、データ(属性)をまとめて車という上位クラスを作成すること。

■カプセル化
データとそれに対する操作をまとめること。それにより、ユーザは中の構造を知らなくても使うことができる

■継承
上位のクラスの機能をすべて受け継ぎ新しいクラスを作ること。新たに追加したい部分だけを作成すればよい。

■クラス
オブジェクトをつくるためのものであり、クラスの中に、データとそれに対する操作を書く。

■多態性(ポリモーフィズム)
同じ操作を呼び出しても、オブジェクトにより、別のことを実行すること。
たとえば、同じ人間に対して、働きなさいと命令すると、その人が歌手なら、歌を歌うし、運転手なら、車を動かすなど、別のことを行うこと。





=== 平成23年秋 問45 ===


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問45

モジュール設計書を基にモジュール強度を評価した。適切な評価はどれか。

〔モジュール設計書(抜粋)〕
上位モジュールから渡される処理コードに対応した処理をする。処理コードが"I"のときは挿入処理,処理コードが"U"のときは更新処理,処理コードが"D"のときは削除処理である。

ア これは"暗合的強度"のモジュールである。モジュール内の機能間に特別な関係はなく,むしろ他のモジュールとの強い関係性をもつ可能性が高いので,モジュール分割をやり直した方がよい。

イ これは"情報的強度"のモジュールである。同ーの情報を扱う複数の機能を,一つのモジュールにまとめている。モジュール内に各処理の入口点を設けているので,制御の結びつきがなく,これ以上のモジュール分割は不要である。

ウ これは"連絡的強度"のモジュールである。モジュール内でデータの受渡し又は参照を行いながら,複数の機能を逐次的に実行している。再度見直しを図り,必要に応じて更にモジュール分割を行った方がよい。

エ これは"論理的強度"のモジュールである。関連した幾つかの機能を含み,パラメタによっていずれかの機能を選択して実行している。現状では大きな問題となっていないとしても,仕様変更に伴うパラメタの変更による影響を最小限に抑えるために,機能ごとにモジュールを分割するか,機能ごとの入口点を設ける方がよい。



解説

モジュール強度とは、モジュール内の関連性の強さを表す尺度で、モジュール強度が高いほど、機能的にまとまっており、良い設計といえる。
モジュール強度には次のような強度がある。
(上に行くほど強度が強い)

■機能的強度
1つの機能を実現するためだけのモジュール

■情報的強度
特定のデータを扱う複数の機能を1つのモジュールにまとめたもの

■連絡的強度
次の手順的強度に加え、Aで処理したデータをBで参照するなど、複数の機能の間で同じデータの受け渡しが行われるようなモジュール

■手順的強度 
逐次的に行う複数の機能をまとめて、実行するようなモジュール。たとえば、処理Aの機能の実行の後、処理Bを行わなければならないので、AとBの機能を実行するなどのモジュール

■時間的強度 
特定の時点で行う複数の機能をまとめたモジュール。たとえば初期化時に行う機能をすべてまとめるなど

■論理的強度 
論理的に関連のある複数の機能を1つにまとめ、引数の値によって、どの機能が実行されるか決定する

■暗号的強度
関係のない複数の機能を実現するモジュール


ここでは挿入処理、更新処理、削除処理という複数の機能を1つにまとめ、引数の値によって、どの機能が実行されるかを決定するようなモジュールになっているため、論理的強度のモジュールといえる





2012年5月8日火曜日

=== 平成23年秋 問44 ===


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問44

電子メール送信時に送信者に対して宛先アドレスの確認を求めるのが有効であるセキュリティ対策はどれか。

ア OP25Bによるスパム対策
イ SPFによるスパム対策
ウ 電子メールの誤送信対策
エ 電子メールの不正中継対策



解説

宛先アドレスの確認を求めることによって防げるのは電子メールの誤送信。





=== 平成23年秋 問43 ===


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問43

コンピュータウイルス対策ソフトのパターンマッチング方式を説明したものはどれか。

ア 感染前のファイルと感染後のファイルを比較し,ファイルに変更が加わったかどうかを調べてウイルスを検出する。
イ 既知ウイルスのシグネチャコードと比較して,ウイルスを検出する。
ウ システム内でのウイルスに起因する異常現象を監視することによって,ウイルスを検出する。
エ ファイルのチェックサムと照合して,ウイルスを検出する。



解説

シグネチャコードとは、ウィルスプログラムの一部であり、そのプログラムに特徴的なものが選ばれる。
パターンファイルには、既知のウィルスのシグネチャコードが登録されており、それらと一致するものをさがすことにより、ウィルスを検出する。
よって、答えはイ。





=== 平成23年秋 問42 ===


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問42

入力パスワードと登録パスワードを用いて利用者を認証する方法において,パスワードファイルへの不正アクセスによる登録パスワードの盗用防止策はどれか。

ア パスワードに対応する利用者IDのハッシュ値を登録しておき,認証時に入力された利用者IDをハッシュ関数で、変換して参照した登録パスワードと入力パスワードを比較する。

イ パスワードをそのまま登録したファイルを圧縮しておき,認証時に復元して,入力されたパスワードと比較する。

ウ パスワードをそのまま登録しておき,認証時に入力されたパスワードと登録内容をともにハッシュ関数で変換して比較する。

エ パスワードをハッシュ値に変換して登録しておき,認証時に入力されたパスワードをハッシュ関数で変換して比較する。



解説

パスワードをそのまま、保存しておくと、不正アクセスにより、パスワードが盗まれてしまうことになる。それを防ぐために、パスワードをハッシュ値に変換し、保存しておき、不正に見られてしまったときにも、元のパスワードがわからないようにする。

ア これでは、IDをハッシュ化し、衝突が起きた時に困ることになる。
イ 圧縮では不正アクセスを受けたらパスワードが盗まれてしまう。
ウ そのまま登録されているファイルが不正アクセスを受ければ、パスワードが盗まれてしまう。
エ 正解





2012年5月6日日曜日

=== 平成23年秋 問41 ===


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問41

メッセージ認証符号におけるメッセージダイジェストの利用目的はどれか。

ア メッセージが改ざんされていないことを確認する。
イ メッセージの暗号化方式を確認する。
ウ メッセージの概要を確認する。
エ メッセージの秘匿性を確保する。



解説

メッセージが改ざんされていないことと、なりすましていないことを確認できる技術がメッセージ認証符号と呼ばれる。 送信者は、元データから、ハッシュ関数と、共通かぎを使ってメッセージ認証符号をつくり、元データと、作成したメッセージ認証符号を送信する。

受信者は、受け取った元データから送信者と同じハッシュ関数と共通かぎを使って、メッセージ認証符号を作り、受信したメッセージ認証符号と、自分が作成したメッセージ認証符号を比較し、同じなら元データが改ざんされていないことと、自分が使っている共通かぎと同じ鍵を持っていた相手(正しい送信者)が送信してきたものであることがわかる。

また、メッセージダイジェストは、元データからハッシュ関数を使って作ったハッシュ値のことであり、メッセージ認証符号は、この問題では同じと考えてもよいと思う。




2012年5月5日土曜日

=== 平成23年秋 問40 ===


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問40

TCP/IPネットワークにおいて,ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。
 
ア BOOTP    イ DHCP    ウ MIB    エ ping



解説

pingはTCP/IPネットワークにおいて、指定したアドレスに、接続できるかを知りたいときに使うコマンド。
たとえばping の後に、IPアドレスを指定してコマンドを実行すると、相手と接続できれば応答がある。

ア BOOTstrap Protocolの略。ネットワークに関する設定をサーバから自動的に読み込むプロトコル
イ Dynamic Host Configuration Protocolの略で、自動的にIPアドレスを割り振るプロトコル
ウ Management Information Baseの略。SNMPで管理されるネットワーク機器が自分の状態を外部にしらせるために公開する情報
エ 正解





=== 平成23年秋 問39 ===


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問39

TCP/IPを利用している環境で,電子メールに画像データなどを添付するための規格はどれか。

ア JPEG    イ MIME    ウ MPEG    エ SMTP



解説

TCP/IP上でやり取りする電子メールにおいて、各国の文字や画像データなどをASCII文字列に変換する方法や、データの種類を表現する方法などを規定してい るのがMIME

ア フルカラーの静止画を圧縮する方式
イ 正解
ウ 動画の圧縮方式
エ Simple Mail Transport Protocolの略でメールを送信するプロトコル





=== 平成23年秋 問38 ===


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問38

TCP/IP階層モデルにおいて,TCPが属する層はどれか。

ア アプリケーション層    イ インターネット層
ウ トランスポート層     エ リンク層



解説

OSI参照モデルとTCP/IP階層モデルの関係と、主なプロトコルは以下のようになる。