2012年9月7日金曜日

=== 平成23年春 問21 ===


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問21

LRUアルゴリズムで,ページ置換えの判断基準に用いられる項目はどれか。

ア 最後に参照した時刻       イ 最初に参照した時刻
ウ 単位時間当たりの参照顔度    エ 累積の参照回数



解説

LRU:Least Recently Used とは (直訳すれば、最も最近でなく使われた?)最後に参照した時刻が最も昔の意味であり、最後に参照されてから最も時間がたっているものをページ置き換えの判断基準にするということ。
そのため、アが正解





2012年9月6日木曜日

=== 平成23年春 問20 ===


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問20

ページング方式の説明として,適切なものはどれか。

ア 仮想記憶空間と実記憶空間を,固定長の領域に区切り,対応づけて管理する方式
イ 主記憶装置の異なった領域で実行できるように,プログラムを再配置する方式
ウ 主記憶装置を,同時に並行して読み書き可能な複数の領域に分ける方式
エ 補助記憶装置に,複数のレコードをまとめて読み書きする方式



解説

ページング方式とは、仮想記憶の方式で、仮想記憶の領域をページという固定長の領域に区切り、必要な時にページ単位で実記憶領域に置いたり、仮想記憶領域に退けたりする方式

ア 正解
イ 再配置可能の説明
ウ メモリインターリーブ方式の説明
エ ブロック化の説明





2012年9月5日水曜日

=== 平成23年春 問19 ===


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問19

Webサーバとデータベースサーバ各1台で構成されているシステムがある。次の運用条件の場合,このシステムでは最大何TPS処理できるか。ここで,各サーバのCPUは, 1個とする。

[運用条件]
トランザクションは, Webサーバを経由し,データベースサーバでSQLが実行される。
Webサーバでは, 1トランザクション当たり, CPU時間を1ミリ秒使用する。
データベースサーバでは, 1トランザクション当たり,データベースの10データブロックにアクセスするSQLが実行される。1データブロックのアクセスに必要なデータ ベースサーバのCPU時間は, 0.2ミリ秒である。
CPU使用率の上限は, Webサーバが70%,データベースサーバが80%である。
トランザクション処理は, CPU時間だけに依存し, Webサーバとデータベースサーバは互いに独立して処理を行うものとする。

ア 400    イ 500    ウ 700    エ 1,100



解説

WebサーバはCPUの上限が70%なので、1秒当たり700ミリ秒使用することができる。
さらに、1トランザクション当たり1ミリ秒必要であるため、1秒間に、700ミリ秒のCPUを使うとすると、700トランザクション処理することができる。

また、データベースサーバはCPUの使用率上限が80%なので、1秒当たり800ミリ秒使用することができる。
さらに、1トランザクション当たり10データブロックのアクセスが必要で、1データブロックへのアクセスが0.2ミリ秒かかるため、1トランザクションに対して10×0.2 ミリ秒=2ミリ秒かかる。ということは、1秒間に800ミリ秒のCPUが使えるので、800÷2=400トランザクションが処理できる。

Webサーバだけなら、1秒当たり700トランザクション実行できるが、各トランザクションはDBサーバを使う必要があるため、結局、1秒当たり400トランザクションしか 実行できない。





2012年9月4日火曜日

=== 平成23年春 問18 ===


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問18

CPUが1台で,入出力装置(I/O)が同時動作可能な場合の二つのタスクA,Bのスケジューリングは図のとおりであった。この二つのタスクにおいて,入出力装置がCPUと同様に,一つの要求だけを発生順に処理するように変更した場合,両方のタスクが終了するまでのCPU使用率はおよそ何%か。


ア 43    イ 50    ウ 60    エ 75



解説

入出力装置が1台になった場合の処理は以下のようになる。
タスクAが始まってから両方のタスクが終わるまでのマス目は25あり、CPUを使用している黒のマス目を数えると15ある。
そのため、CPUの使用率は15÷25=0.6となり、使用率は60%となる。





=== 平成23年春 問17 ===


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問17

システムの信頼性設計のうち, フールプルーフを採用した設計はどれか。

ア オペレータが不注意による操作誤りを起こさないように,操作の確認などに配慮した設計
イ システムの一部に異常や故障が発生したとき,その影響が小さくなるような設計
ウ 障害の発生を予防できるように,機器の定期保守を組み入れた運用システムの設計
エ 装置を二重化し,一方が故障してもその装置を切り離してシステムの運用を継続できる設計



解説

フールプルーフとは、人間は間違いをするものであるから、人間の間違いによってシステムが誤動作をしないようにすること。

ア 正解
イ フェールセーフの考え方
ウ フォールトアボイダンスの考え方
エ フェールオーバの考え方





2012年9月3日月曜日

=== 平成23年春 問16 ===


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問16

装置aとbのMTBFとMTTRが表のとおりであるとき, aとbを直列に接続したシステムの稼働率は幾らか


ア 0.72    イ 0.80    ウ 0.85    エ 0.90



解説

MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)は、稼働している時間の平均であり、
MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間)は故障して修理している時間の平均であるので、
稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR) となる。

とすると、
装置aの稼働率は 80÷(80+20)=0.8
装置bの稼働率は 180÷(180+20)=0.9

2つの装置を直列に接続するので、装置全体の稼働率は0.8×0.9=0.72