2012年10月12日金曜日

=== 平成23年春 問29 ===


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問29

UMLを用いて表した図のデータモデルの多重度の説明のうち,適切なものはどれか。


ア 社員が1人も所属しない組織は存在しない。
イ 社員は必ずしも組織に所属しなくてもよい。
ウ 社員は複数の組織に所属することができる。
エ 一つの組織に複数の社員は所属できない。




解説

1..* は 1以上の意味であるため、このUMLでは組織1に対して社員が1以上となるので、アが正解となる





=== 平成23年春 問28 ===


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問28

ドローソフトを説明したものはどれか。

ア 関連する複数の静止画を入力すると,静止画間の差分を順に変化させながら表示していくことで,簡易な動画のように表現す ることができる。

イ 図形や線などを部品として,始点,方向,長さの要素によって描画していく。また,これらの部品の変形や組合せで効率的に 図形を描画していくことができる。

ウ マウスを使ってカーソルを筆先のように動かして,画面上に絵を描いていく。出来上がった絵はビットマップ画像として保管 することができる。

エ 文字や静止画データ,動画データ,音声データなど複数の素材をシナリオに沿って編集,配置し,コンテンツに仕上げること ができる。



解説

できた画像をベクタ画像として保存するソフトをドローソフトという。
ベクタ画像とは、画像の線や面などを式として表現したもの。そのため、画像の拡大縮小などによりデータが失われることがなく、解像度に見合った画質に変更することができる。
フォントデータなどでは、ベクタ画像が使われることが多い。

それに対して筆で絵を描くように画像を作成するソフトをペイントソフトという。

ア GIFアニメーションの説明
イ 正解 
ウ ペイントソフトの説明
エ オーサリングソフトの説明





=== 平成23年春 問27 ===


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問27

ある企業では,顧客マスタファイル,商品マスタファイル,担当者マスタファイル及び当月受注ファイルを基にして,月次で受注実績を把握している。
各ファイルの項目が表のとおりであるとき,これら四つのファイルを使用して当月分と直前の3か月分の出力が可能な受注実績はどれか。


ア 顧客別の商品別受注実績     イ 商品別の顧客別受注実績
ウ 商品別の担当者別受注実績    エ 担当者別の顧客別受注実績



解説

顧客マスタファイルからは、顧客別、担当者別の受注実績がわかるが、前月、前々月、前々々月のみであり、当月分はわからない。
商品マスタファイルからは、商品別受注実績がわかるが、前月、前々月、前々々月のみであり、当月分はわからない。
担当者マスタからは、担当者コードから、その氏名がわかる。
当月受注ファイルからは、当月の、顧客別、商品別受注額がわかり、さらに、顧客コードから、担当者コードがわかるので、担当者別にもわかる。同じことがわかる。

ア 顧客別、商品別受注実績がわかるのは、当月のみであるため間違い
イ 商品別、顧客別受注実績がわかるのは、当月のみであるため間違い
ウ 商品別、担当者別受注実績がわかるのは、当月のみであるため間違い
エ 担当者別、顧客別受注実績の当月分は当月受注ファイルから、前月以前の3か月は顧客マスタファイルからわかるので、正解





2012年10月8日月曜日

=== 平成23年春 問26 ===


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問26

機械式接点の押しボタンスイッチを1回押すことに対して,押してから数ミリ秒の間,複数回のON,OFFが発生する現象はどれか。

ア サンプリング    イ シェアリング
ウ チャタリング    エ バッファリング



解説

スイッチを押し、オンオフの接点が切り替わるときに、オンオフが細かく繰り返される現象をチャタリングという。





=== 平成23年春 問25 ===


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問25

図に示す1けたの2進数 xとyを加算し,z (和の1けた目)及びc(けた上げ)を出力する半加算器において, AとBの素子の組合せとして,適切なものはどれか。



解説

x,yに入力される値は0か1であるので すべての組み合わせについて、どのように出力されればよいかを見たのが下の表である。 これによれば、1桁目はどちらか一方のみが1の時に1となればよいので、XORをとればよい。
また、桁上げは、両方が1の時だけ1となればよいので、ANDをとればよい。
そのため、答えはアとなる。






=== 平成23年春 問24 ===


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問24

4ビットの入力データに対し,1の入力数が0個又は偶数個のとき出力が1に,奇数個のとき出力が0になる回路はどれか。




解説

4ビットの入力のすべての組み合わせについて、その出力結果を見たのが次の表である。
ただし一つでも、間違いが出てきたら、以降は計算していない。
回路図の上から入力1,入力2,入力3,入力4としている。
また、ア~エのすべての回路において、XOR素子に入力されているのでその出力をXOR1、XOR2の出力としている。
結局、最後まで正しいのがエとなる。






2012年10月7日日曜日

=== 平成23年春 問23 ===


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問23

Javaなどのバイトコードプログラムをインタプリタで実行する方法と,コンパイルしてから実行する方法を,次の条件で比較するとき,およそ何行以上のバイトコードであれば,コンパイル方式の方がインタプリ夕方式よりも処理時間(コンパイル時間も含む)が短くなるか。

[条件]
実行時間はプログラムの行数に比例する。
同じ100行のバイトコードのプログラムをインタプリタで実行すると0.2秒掛かり,コンパイルしてから実行すると0.003秒掛かる。
コンパイル時間は100行当たり0.1秒掛かる。
コンパイル方式の場合は,プログラムの行数に関係なくファイル入出力,コンパイラ起動などのために常に0.15秒のオーバヘッドが掛かる。
プログラムファイルのダウンロード時間など,そのほかの時間は無視して考える。

ア 50    イ 75    ウ 125    エ 155



解説

a行のプログラムを実行したときの処理時間を考えてみる。

■コンパイル方式の場合
コンパイラ起動などのためのオーバヘッド 0.15秒
コンパイル時間 (a÷100)行×0.1秒=0.001a秒
実行時間 0.003×(a÷100)行=0.00003a
全部合計すると 0.15+0.00103a秒

■インタプリタ方式の場合
実行時間のみで 0.2×(a÷100)行=0.002a秒

よって、コンパイル方式の処理時間<インタプリタ方式の処理時間 となるaを求めればよい。
0.15+0.00103a < 0.002a
この式を計算すると
0.15 < 0.00097a
154.6< a

このことから、約155行より多い場合にはコンパイル方式の方がインタプリタ方式より、早い。